B02_法改正・労務情報

住金和歌山製鉄所 アスベスト:外壁に法定基準の12倍

2010.07.29

住友金属工業和歌山製鉄所(和歌山市)でコークス炉の外壁に使われた断熱材用の粉末に、法定基準の12倍のアスベスト(石綿)が含まれていたことが分かりました。中国から輸入され、石綿が含まれているとの認識はなく、周辺住民を含めた健康被害の可能性はないとして公表しなかったといいます。和歌山労働基準監督署は、アスベストを下請け業者に使わせたことが労働安全衛生法違反に当たるなどとして、同製鉄所など5社に是正勧告ました。

 同製鉄所などによると、含有率は国の基準値(0.1%)を上回る1.2%で、07~08年に住友商事(東京都中央区)が中国から計15トンを輸入し、09年4月に下請け業者29人が粘土状にして炉の外壁に塗りましたが、ひび割れが激しく、今年3月末までに別の作業員17人がはがしました。ともに作業時は防じんマスクを着けていたといいます。

 その後の成分検査で白石綿が含まれていることが判明し、労基署は、作業空間を密閉しておらず、はがした断熱材の保管時の密閉も不十分だった点などについて是正を指導しました。

 同製鉄所は「アスベストが含まれていない資材として輸入契約した。分析して初めて違法な資材と知った」と説明し、未使用の断熱材は処分し、使用していた断熱材は同法に基づいて処理する方針です。

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